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人形・映画・小説。なんでもありの日記。

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amore di maschera

(何か、なじめないなあこの雰囲気…)
着飾った男女、わずかにアルコールの混じった空気、華やかな照明、クラシック音楽。
少しでも空気になじむようにと着飾っているが、襟元とか、髪の辺りがもぞもぞ落ち着かない。
(ボスは似合うよって言ってくれたけど)
パーティーに出る前に支度をしてボスの家に顔を出した。
パパ・ボヴィーノは笑顔で褒めてくれた。そして、
(申し訳ないね、いつも。こういう場所に入り込めそうなのはお前くらいしかいないから)
いいんですよ、パパ・ボヴィーノ。
使ってもらえるだけで嬉しいです。
そう言ったら頭をなでられた。そして頬に唇を当てられた。
(いっておいで、可愛い子)



地元の有力者のパーティー。
その実、麻薬と金と女が飛び交う、パパ・ボヴィーノでなくたって眉を顰める。眉を顰めるだけならともかく、そのパーティーの中で麻薬が取引されてたり、人身売買されてたり、銃器取引されてたり。
そんなのが行われてたら放っておけないわけだ。
自分の縄張りは綺麗でいたいもんね。
そこにまぎれて取引をすべてつぶすこと。今回の役割。
人はあんまり殺さない。これ大事。
だから今日は拳銃はなく、電撃角だけ隠し持っていた。ボディチェックもあるだろうから、それをスルーするためには銃は持っていかないほうが得策だ。



(さてどうするかな…)
表向きは和やかなパーティー。いつ折を見て出ようかと、視線をさまよわせる。同時にざわっと人がどよめく。
(何…)
「おぅわ」
思わず声が出た。会場に到着した人物にホール中の人が釘付けになり、自然と道を開けたんだ。
闇の髪、闇の目、黒の正装。どこまでも黒い闇の中を生きて纏う者。
コートを預け、人の割れ目をまっすぐ歩いてくる。オレは呆然として立ち尽くしていた。
「……っ」
「…ふ」
すれ違い様、視線が合って小さく笑われた。
(なに!?)
何かおかしかったかな、いや待てそれよりも。
(何しにきた!)
通り過ぎたリボーンを見送ると、なにやら着飾った女性が抱きついた。有力者の親戚の女性だったかな、女優だったっけ?美人、ではあるけど凄みがあって、オレなんかは引いちゃうタイプ。
そんな彼女の腰を掬うようにして抱えて、人にもまれるようにして奥へ行った。
「ちょ、何…え、個人的な?」
思わず一人でぶつぶつ声を漏らすと、通りすがりの可愛い子ちゃんがいやそうに逃げて行った。ちょっと傷ついた。
取り繕うにソフトドリンクのグラスを傾けてみる。
(個人的な付き合いがあるのかも…銃の取引とか。麻薬、はありえないけど)
もしこのパーティーをつぶすなら、リボーンが俺に銃を向けるかもしれない。それを考えると内臓がすくむ気がする。
(でも、やらなくちゃ)
(パパ・ボヴィーノの依頼だから)



懐の電撃角に手を伸ばした時、屋敷が揺れた。
地響きがして、爆発音が続く。
女の人の甲高い悲鳴と我先にと逃げようとする人たち。人の波に押されそうになって慌てて踏ん張って、屋敷の奥を見上げた。もうもうと黒煙が立ち上っている。
(なんで!?)
キッチンからの出火、なんて生易しいものじゃない。人の流れとは逆に、奥へと走って行った。奥には取引場所とされる部屋が並んでいたはず。
廊下を走っていくと、炎が噴出している部屋。慌てて逃げていくのは女性が多くて、肌蹴るドレスもあらわに逃げて行った。
また爆音。
窓ガラスが振動で割れ、廊下が走りにくい。銃の発射音が聞こえ、首をめぐらせてそっちへ向かった。
「おせーぞ、あほ牛」
「…っ、な…リボーン!」
炎から上がる陽炎の先にさっき女の人と奥へ消えたリボーンがいた。にやにやとずいぶん機嫌がいいように笑っている。
「とりあえず、3個ほど爆破させておいた」
「は?」
「貸し、だからな」
「へ?」
「お前の仕事だろうが」
ここの取引をつぶすの。
リボーンがさらりと口にした。なんで、そのこと知ってんの。
顔に出ていたらしい。リボーンは舌打ちしながら、
「ツナがな…」
「ボンゴレが?」
きょとんと尋ねると、深い深いため息をつかれた。え、何?
「過保護すぎるんだよ、あいつは」
「??」
「お前だけじゃ大変だろうからって、休暇中のオレを!オレを呼んだわけだ。直前までオレが何してたか分かるか?モナコだ。モナコで半年の休暇中だったんだよ、あァ?」
そ、そんなこと言われても。
ボンゴレのことをおせっかいなんて思ってるわけじゃないんですよ、オレのこと心配しすぎーとか。あはっははは、まさか。
恩に思いこそすれ、おせっかいなんて言ったら、ライフル銃で殺されちゃいますよ。
でも…でもボンゴレ。
リボーンにいわなくても、よかったんじゃないかなって。援軍なら、他の人でも助かったと思うんですよね…。そんなことを思ったら罰当たりですか…。
思考に沈んでたら、顎を持ち上げられた。グイって。イタイイタイ!
「おいコラあほ牛、よく覚えとけ」
「顔近いよ」
「爆破3回だ。1回に付き一週間付き合え」
「ほへ?」
付き合うって、あれですか。
健全に映画見て食事して、なんてそんなわけないんだよね、リボーンだから。
むしろベッドから出ない1週間、ひぃいいい。
「楽しみだな」
全然楽しみじゃないです。
舌なめずりしないで、怖いよ、この人!
とん、と肩を突かれた。行って来い、と。
「銃と爆弾倉庫はふっ飛ばしたから、あとは部屋にいる麻薬中毒者たちと、薬を片付けろ。すぐだろう」
「え…う、ん」
「10分で片付けろ」
「10分?」
「片付けたらすぐモナコ」
「は?」
「10分こえたら貸し1ヶ月延長」
延長?
てことは、足腰立たないほど1ヶ月過ごせと。ひぃい。
青くなったオレは大急ぎでリボーンの言う部屋に駆け込んで、片付けることに専念した。


結果?
何とか延長は免れましたよ、いやほんと。
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2008-03-03 Mon 12:17 ???ο???Υ??
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