SANS-SOUCI

人形・映画・小説。なんでもありの日記。

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恋はあせらず

「女の子ってお花みたいだ」
「・・・」
リボーンは飲んでいたエスプレッソを逆流させそうになったが根性で押し戻した。
少しでもふざけたような雰囲気ならいい。ランボは至極真面目に話している。
「この間まで全然色気なんてなかったのに、急にふわーって可愛くなるんだよね!」
「・・・・」
「でもとっときの一番はイーピンだけどね!」
「ランボ」
「なに?あ、リボーンもそう思うだろ?」
「カフェで、大声でしゃべるようなことかそれは!」
リボーンの低い恫喝に、ランボはきょとんと目を丸くした。


イーピンが就学した頃から、ランボはお迎えと称して彼女の元に通っている。最初の頃は幼馴染が遠くに行ったようでさびしいのか、と理解していた。
しかし高校一年と中学一年になった今でも続くとなれば、お話は違ってくる。
(もしかして・・・イーピンが彼氏作るの邪魔してんの)
誰もが一回は考えたけども、誰も口に出せないことだ。
「なんだよー!今日のリボーン機嫌悪いな~」
「悪くもなる・・・お前さっきから、目立ってるんだよ!」
「ほえ?」
ぼけた声を上げつつ、ランボはカフェオレをずずいと吸った。エスプレッソのカップを神経質に弄りながらリボーンは言葉をつむぐ。
「こんな女子高の前のカフェで、大騒ぎしやがって」
下校時刻の女子高では、ぞろぞろと制服の女の子たちが吐き出されるように校門から出てくる。
一様に彼女たちはランボとリボーンのほうを見て、くすくす笑いながらそばを通り過ぎた。
彼女たちに愛想よく、片手を振りながらランボは不思議そうな声を出す。
「気にすることないのに~」
「しろ、気にしろ。マフィアだろ」
「リボーンだって、なんやかんや言ってるけど来るじゃん。オレと変わんないじゃん」
言い返したランボのわき腹に固い感触が当たる。見なくてもリボーンの銃だと分かるランボは、速攻でごめんなさい、と謝罪して訂正をした。
「リボーン、は、オレの、付き添いで、仕方なく、いるんだよね」
「その通り」
銃がしまわれるのを確認し、ランボはほっと息をついた。
ずぞーと、カフェオレを啜る。
ああ美味しい。
生きてるってすばらしい。
無意味に感動した後、はっと気づく。
「イーピン!イーピン、まだ出て着てない!」
「用事で遅いんだろう?いいから落ち着け」
「イーピーン!」
「うるせぇ!」



「あー、またいるよ。イーピンの幼馴染」
「・・・・分かってる」
教室の窓から見えるカフェにたむろって騒いでいる中学生と小学生に、イーピンはため息をついた。
友達から指摘されるまでもなく、その声と気配はきちんと届いていた。
日直で遅くなっただけなのに、すでに大騒ぎになっている。あの騒ぎの中掻き分けていくのは恥ずかしい。
「でもさー、本当にカレシじゃないの~?」
友人の声に思わず噴出してしまう。あの二人が?ありえない!
「だって、あたし年上が好きだもん」
「もったいない」
「それにちっちゃい頃から知ってるのよ?恋愛対象なんて無理無理」
そう、ランボは鼻水たらしてよくなく子で、リボーンは今ほどしゃべりはしなかったが一応赤ちゃんの頃から知っている。
「ランボ君なんか将来有望そうじゃない?今でもあんなに可愛いんだもん、絶対ハンサムだよ」
「あたし、リボーン君!小学生なのにあんなにクールなんだよ、大きくなったらもう超絶美形だと思うの!」
クラスメートの大興奮の叫びを聞きながら、イーピンは肩をすくめる。
大きくなったら二人ともマフィアのヒットマンになる予定なのよ。そうはいえないから黙っているけれど。
カバンに荷物をつめると立ち上がる。
「あたしもう帰るね。そろそろ行かないと、もっとうるさくなって大変になるから」
スカートを翻して身軽にイーピンは教室からでていく、見送りながら、
「うらやましすぎる・・・」
友達の一人が漏らした一言にクラスメートが頷いた。



「イーピンは、可愛いんだからな!お下げなんかしちゃって、目も大きくなってくりくりで真っ黒で、体も細くって!顔も小さいし」
「あーはいはい」
「ちゃんと聞けよ!そんなイーピンをほっとくわけがないだろう!」
「誰が」
「どッかの変な人?」
「俺に聞くな」
ヒートアップするランボと逆に、だんだん冷めていったリボーンはエスプレッソをお代わりしていた。
(早くイーピンこねぇかな)
「何を大声でみっともないこと言ってるの!」
「いだ!痛いよ~イーピン、いたーい」
ランボの頭を思い切りカバンで殴って撃沈させたイーピンは、リボーンに笑いかける。
「ごめんね、遅くなって!日直だったんだけど」
「分かってる。行くぞ、イーピン」
カフェの椅子からリボーンが滑り降りると、促す。イーピンも嬉しそうにその隣を歩き始める。撃沈していたランボは慌てて立ち上がり、
「ま、待って・・・待ってってば」
よろよろと二人の後ろを付いていく。
両脇を固めるように歩くイーピンも実は結構このお迎えが気に入っている。だから今しばらく恋人は要らないかな、などとも考えているのだがそれはまだ内緒にしている。

だってまだこの幼馴染たちと一緒にいるほうが、きっとずっと楽しい。
恋はいつでもできるのだから、まだまだ後で。




イーピン15歳、ランボ13歳、リボーン8歳くらいで。
希望ではランボとリボーンが同学年だといい・・・。その前に学校にいけるか、っつー感じですが。
そしてキャラクターが大幅に変わっちゃった(泣)ごめんなさい。
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この記事のコメント

これ好きです!! いいなぁ羨ましいなぁーーイーピーン!! ランボはどういう気持ちなんだろう・・・。ほんとに心配だから?それとも好き?気づいてないのか?アホ牛イィ。それにちゃんと付き合うリボーンも可愛いよね。ランボ愛ゆえだわ。
うわーこの話、続きちゃんと書いてね??
2006-10-01 Sun 08:35 | URL | 弁天 #-[ 内容変更]
ありがとうございます!書いていてこんなんだったら、イーピンうらやましい~と思ってました(笑)。
ランボはまだお子ちゃまなので、皆『好き』でくくってます。それが親愛なのか、恋愛なのかカテゴリーなしで『好き』。精神年齢が10歳で止まってる感じです。
リボーンもこれくらいいつもしゃべってくれたら、書きやすいんですけど。ランボとの掛け合いが楽しかったです。
続き・・・・を書くとやっぱり結末はリボラン(腐)。
2006-10-01 Sun 21:00 | URL | 天藍 #-[ 内容変更]
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