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人形・映画・小説。なんでもありの日記。

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君は僕の友達。

『あ、ランボ?今からそっちに行ってもいい?』
「ん・・・いいよ。あ、でも今リボーンがいる・・・」
『リボーンが?・・・いいよ、話聞いててもらいたいし。そのままいてもらってていい?』
「わかった」
『じゃあ、行くね』
電話を放り出すと、ランボはだるそうにベッドの上に目を転じた。
「イーピンが来るよ」
「聞こえた」
「服着てよ」
年の割りにしっかりした骨組みの背中が動いた。うっとおしそうにバスルームへ向かっていく。それを見送ってまたランボはシーツに沈んだ。
「ああ・・・珈琲を用意しなくちゃ」
痛む腰をかばいながらベッドからようやく起き上がった。


それから30分後にイーピンは現れた。
「ごめんね、急に!これ、差し入れ。ぶどうのブランマンジェ」
「ありがと。・・・どうぞ?」
ランボが中へと促すと、イーピンはお邪魔しますといって入った。すぐに扉を閉めると居間へ向かう。先に行ったイーピンがリボーンに挨拶しているのが聞こえた。
(・・・リボーン、ちゃんと服着たんだろうなぁ)
あァよかった。本当によかった。
妙なところで安心し、そのまま居間にはいる。ソファに座ってくつろいでいるイーピンと椅子に腰掛けたりボーンが見えた。それを横目にもらったブランマンジェと珈琲を入れる。
「はい、どうぞ・・・・で、話しって何?」
「ありがと。う、ん・・・あのね」
言いづらそうにカップのふちを弄っているイーピンにランボは小首を傾げた。なにかあったかな?
(あ!もしかして好きな人ができたの~、とかかな)
そのたびにランボとイーピンは喧嘩してきたのだ。
『また年上であの顔!イーピン、面食いじゃないの!?』
『うるっさいわね!ランボこそ、べたべたに甘ったれた子つれてたじゃないの!ほっといてよ!』
「殺し屋を、ね。廃業しようと思ってるの」
「・・・・ほえ?」
想像していたのとは違う答えに、ランボは間抜けな声を上げた。さすがのリボーンも目を見開いていた。
「・・・え、ちょっと・・・まって。イーピン、殺し屋辞めちゃうの?」
「そう」
「なんで!?だって、イーピン『将来有望な殺し屋ランキング』3位だろう!オレなんかよりずっとずっと強いじゃん!」
フゥ太のランキングを聞いた時、ランボは見つけられたならそのランキング星を爆破してやりたい、と切実に思ったものだ。
イーピンよりずっと下にランキングされていたのだ。
ランボの声にイーピンは驚いて目を丸くしたが、きゅっと唇を結んだ。
「でも決めたの。殺し屋を辞めて、普通に生活するの」
「そんな・・・もったいないよ、イーピン」
せっかくの才能なのに。
ランボは助けを求めるようにリボーンを振り返った。リボーンは慣れた様子でタバコを取り出すと火をつけた。煙を吐き出すと、
「しかたねぇんじゃねえの。イーピンが決めたことだから」
「ば・・・!」
(なんだよー!リボーンが言えばイーピンも気が変わるかもしれないだろー!)
思わずにらんでしまった。リボーンは知らん振りしてタバコをすっている。
援護はあきらめて、ソファの下へ座り込む。ソファに座っているイーピンを見上げる形になった。
「あ、あのさ・・・どうして辞めようと思ったの?」
「・・・・」
「言いづらかったら、いい、けど・・・」
困ったような笑いを浮かべて、ランボはイーピンを見た。じっと見つめているとイーピンの目はさまよっている。
重い口を珈琲で湿らせて、イーピンはゆっくり口を開いた。
「あのね、仕事が終わった時、考えたの。後どれくらい人を殺すことになるのかなぁって。殺すだけの将来でいいのかなって。もっといろんなことができるんじゃないかって気づいて・・・才能があるっていってもらえるのは嬉しいし・・・だけどその才能に寄りかかってばかりじゃだめよねって。普通の生活するのに向いてないかもしれない。でも努力しないのはいけないとおもうの。殺し屋は辞めて、普通の生活ができるように努力するの」
イーピンはカップを握り締めて話し終えた。
ランボはその言葉を聞いて脱力したようにソファに寄りかかる。今までそんなことを考えたこともなかった。今まで殺し屋で、ずっと殺し屋でいくものだと思っていた。
急にイーピンが自分から遠くはなれる気がして怖くなる。もう二度と会えなくなるのではないかと、思わず頼りない視線を送ってしまうと、イーピンは苦笑して腕を伸ばした。
軽くランボを抱え込む。
「大丈夫、殺し屋は辞めるけどランボの友達のままだから」
「・・・ほんと?」
「そうよ。ランボだけじゃないわ、ツナさんや京子さんや・・・皆が困ったら手伝いに行くから」
あやすようにランボのふわふわの髪に口付けた。安心したようにランボは小さく頷く。時計を見るとイーピンは、あ、と声を上げた。
「大変、これから面接なの」
「面接?」
イーピンは殺しのお金で私立校に通っていたはずだ。殺しを止めるならそのお金もなくなる。
「そう!住み込みこみのアルバイト!お金を稼いで学費に当てるのよ」
パタパタと軽い身のこなしでイーピンは、ソファから立ち上がると玄関へ向かう。扉を開けると、振り返った。
「じゃあね、また来るね」
いつものように軽い挨拶をして、出て行った。ようやく見送るとランボはべたりとソファに寄りかかる。
「イーピンが・・・・ねぇ。すごくびっくりした。すごくすごくびっくりした」
「オレもだ」
「・・・あ、あんた。さっきはイーピンに賛成してたじゃんか」
「びっくりしたことに同意したんだよ」
もらったまま手をつけてないぶどうのブランマンジェを引き寄せると、掬ってランボの口へ差し出した。
「食え」
「・・・どしたの」
「食え。いらねぇならもらっていく」
「食うよっ!せっかくのぶどう・・・」
ぱくりとブランマンジェを含む。とろりと甘いチーズに目を細める。スプーンを咥えて催促した。
「もっと」
リボーンは黙ってブランマンジェをランボに差し出した。甘いもので腹がくちくなると、ランボはリボーンにしがみ付く。
「寂しい」
「・・・・うぜぇ」
「イーピンだけ、先に大人になっていくみたいだ」
「実際年上だしな」
「オレもあんなふうにいろいろ考えなくちゃダメなのかな」
「お前は頭が無いからいいんだ。そのままで」
「そのまま?」
「馬鹿牛ってことだ」
きっぱりしたリボーンの言葉に呆然としていると、抱え上げられ、ぽいとベッドに放り込まれた。上からのしかかられて『ああまた体が持たないなぁ』と覚悟をしたが、意外にもしがみ付かれただけだった。
(リボーンも、ちょっとは寂しいと思ってる?)
さっきのイーピンのまねをして、髪に口付けた。
殺し屋という因果な商売から足を洗うことを決めた、強い女の子に。
強い精神に羨望を、彼女の将来に祝福を。
祈ってランボは目を閉じた。





最後が訳が分からなくなってきちゃったよ~。
使いたかったフレーズも使えず・・・(がくり)。
でもランボ&イーピン話は結構楽しいかもしれない。
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